『牛店雑談 安愚楽鍋』現代語訳を出版しました

『牛店雑談 安愚楽鍋』現代語訳を出版しました

このたび、古文書現代語訳本の第5弾として
『牛店雑談 安愚楽鍋』をAmazonにて
電子書籍および紙書籍(ペーパーバック)出版いたしました。

タイトルは
『牛鍋屋で酔っ払いの盗み聞き
『牛店雑談 安愚楽鍋』現代語訳』です。
安愚楽鍋電子書籍表紙(小).jpg

明治4年に発刊された『安愚楽鍋(あぐらなべ)』は、
著者仮名垣魯文の傑作滑稽小説です。

江戸から東京に名前を変えたばかりの文明開化直後、
西洋のものがどんどん押し寄せる中で
人々も徐々にそれに感化されつつありました。

食に関しても例外ではなく、
今で言うすき焼きを指す牛鍋屋を舞台に、
初めての牛肉の味に魅了されていく様を
さまざまな客の会話とともに楽しめるものとなっています。

この当時、東京の人々は江戸弁と言われる
べらんめぇ言葉を使っていましたので、
この小説に登場する人々の会話もほとんどが江戸弁です。
作者の仮名垣魯文は江戸生まれですから、
そうした言葉はお手のもの。
ですから、現代語訳はできるだけオリジナル感を残し、
全体を通して読みやすくリズム感良く仕上げました。

およそ150年前の小説ですが、
古文書とは思えないような古臭さを感じさせない作品ですので、
ぜひご一読いただけましたら幸いです。

電子書籍はこちら
紙書籍はこちら

いつものごとく、
紙書籍のほうは少しセピア色にしてみたのですが、
なんとなくカレー風味のすき焼きのような
色合いになりました。
(上記画像は電子書籍の表紙です)
おそらく自分にしかわからないほどの些細な点ですが(笑)、
なかなかのインパクトの表紙になりご機嫌です。

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